
公務員を辞めることを家族から反対されている

辞めたら後で後悔しそうで一歩踏み出せない
現在転職を考えている方でも、後悔しそうでなかなか転職活動に進めない、という方も多いのではないでしょうか。
- 「安定した収入」「社会的信頼」「保障された地位」が辞めるのはもったいないと言われる理由
- 公務員業界の動向について、自身の経験や最近のニュースから解説
- 今後も同じようにメリットが続くとは限らない
- 自分のやりたい仕事、重視したいものが何かを考える
辞めて後悔しそうな理由
公務員を辞めて後悔しそう、もったいないと言われる理由として以下の3つがあります。
安定した収入
公務員の給与は、「給料表」等、法律や条例で定められており、年次とともに等級は上昇し給与は上がっていきます。
景気に左右されず勤務年数とともに給与が上がっていき、懲戒処分で降格等にならない限り下がることはありません。
しかし、最近は財政難による給与削減を実施する自治体も出てきています。

八街市では財政難による給与削減方針が打ち出されました。
全一般職員の54%にあたる322人が対象で管理職手当も2割減となり、削減額は計約1億500万円、特別職である市長や副市長、教育長の削減額は約500万円です。
最近はインフラの老朽化も問題となっており、ますます財政的に厳しくなることが予想されます。
安定していた公務員の給与も、削減される時代が来ています。
社会的信頼
公務員は、現在人気の職業であり中高生のなりたい職業でも上位に入ります

世間体はとてもよく、家族や親戚からの評判も良いでしょう。
また、ローンやクレジットカードの審査においてもその信頼度は抜群です。
会社社長や役員の次、もしくはそれに並ぶ信頼度と言われています。
私自身、公務員時代に住宅ローンを組んでいますが最低金利での借り入れがあっさり通っているのでその実感はありました。
クレジットカードの審査に落ちたこともないですし、金融機関における公務員の信頼度はとても高いです。
しかし、民間企業勤めでクレジットカードやローンの審査が通っている人はもちろんいますし、公務員を辞めたから審査に通らなくなるわけではありません。
保障された地位
公務員は、民間企業と比べてクビにはなりにくい職業です。
景気に左右されないため、民間企業のように業績が悪化したために退職せざるを得ない、ということもありません。
また、犯罪を犯したとしても軽犯罪であれば停職になっても懲戒免職にはならない場合もあります。
一方で、最近では能力不足による処分が行われている自治体もあります。

能力不足を理由に佐賀県職員が分限免職処分、クビになったことがニュースになりました。
対象の職員は、通常数日で処理が終わる業務が数か月たっても完了しないこと、更生プログラムを経ても改善が見られなかったことを理由に今回の処分となりました。
今回の事態に至るまでに多くの弊害が現場で起こっていたことは容易に想像できます。
財政的にも余裕のある自治体は減り、利益を上げることを求められない公務員でもクビになる時代がきています。
公務員は、自分がやりたい仕事なのかどうか
生きていくうえでかなりの割合の時間を費やすことになる自身の仕事が、本当にやりたいことなのかどうかというのはとても重要なことです。
公務員として「市民の役に立ちたい」「もっとこの国を良くしていきたい」という思いを持って働くのはすごく立派で大事なことですし、私も辞職したとはいえ懸命に勤務している皆様のことは尊敬しています。
しかし、公務員が自身のやりたいことではないのではないかと悩んでいる方もいらっしゃると思います。
ここまで上げたようなメリットのために公務員を選んでいたとしたら、これからも保障されるものではなくなってきています。
また、「家族から勧められたから」とか「安定しているから」といったふわっとした理由で公務員を続けていたとしたら、一度転職を考えるべきではないでしょうか。
他に自分がやりたいことがあるのなら、そちらを選んだ方が後悔はないでしょう。
転職活動を通して自身の市場価値を確認してみると、思わぬ業界、会社であなたの経歴が求められているかもしれません。
民間企業で働くメリットについても紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
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